理系の雑学・豆知識

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衣料の化学

1)繊維

(合成高分子・合成繊維,その他の天然高分子・天然繊維のページ参照)

 

2)染料と染色

染料

 色素には「染料」と「顔料」がある。「染料」は、粒子性を持たない物質で、化学変化により着色する。一方、「顔料」は粒子性の色素で、水や油に溶けず、分散させることによって染色する。

 

原料による分類

 表.染料の種類

染料名

分類

 

インジゴ

天然植物染料

タデ科植物のアイの葉から得られる

アリザリン

天然植物染料

アカネの根から得られる

カルタミン

天然植物染料

ベニバナの色素

コチニール

紅~朱

天然動物染料

コチニール虫から得られるカルミン酸

古代紫

天然動物染料

貝類から得られる

アゾ染料

黄~赤

合成染料

分子中にアゾ基-N=N-を持つ染料

 

染色法による分類

 直接染料 

水溶性で、繊維を直接染色する染料。綿などのセルロース分子の-OH基と水素結合することにより洗着する。色落ちしやすい。

 

 酸性染料・塩基性染料

  分子中に酸性基や塩基性基を持つ染料。絹や羊毛などのタンパク質中の塩基性基や酸性基とイオン結合することによって洗着する。鮮明な色彩を持つが、色あせしやすい。

 

 建染め染料

  分子内にカルボキシル基をもち、水に不溶であるが、アルカリ性還元液で処理して水溶性にして先着する。色調が美しく、色落ちしにくい。

 

 媒染染料

  繊維をあらかじめ金属塩溶液で処理し、繊維に金属イオンを吸着させる。このイオンに洗着させる染料。金属の錯塩を生成することによる。色落ちしにくい。

 分散染料

  水に不溶であるが、界面活性剤により水に微粒子状に分散させて洗着する。

 

表.各種の繊維に対する染料の染色性

繊維

直接

酸性

塩基性

建染め

媒洗

分散

綿

×

×

羊毛・絹

×

×

ナイロン

×

ポリエステル

×

×

×

×

アクリル繊維

×

×

×